日別アーカイブ: 2014年5月26日

手間をかけるとタダのものでも商品になる。

    今回のネタを作るさいに見つけた「空気の缶詰」には驚きました。 いや、空気の缶詰があるのは知っていたのですが、それが40年以上も前に発明した人がいたということに驚きでした。

    商品にするには、誰かが手間をかけて流通にのせるところまで持ってこないといけません。

    タダのものでも一手間をかけて価値が出て、二手間をかけて商品になります。 かき氷、リサイクル店、空気の缶詰を題材にしましたが、漁業でも同じようなものです。 ボラなどが大量発生したりしますが、あれも誰かが手間をかけて流通手段に乗っけないと商品になりません。ただの魚の群れです。

解像度は300dpiで十分です。

解像度は高いほど偉い! 解像度は高いほどキレイ!って、信じられています。

スキャナの解像度にはハードウェアとしての性能の解像度と、スキャニングするための実用解像度があります。

ハードウェアの性能の解像度は、部品の性能値です。最大スキャナ解像度1200dpiは、ハードウェアとしての限界性能で、スキャニングするための実用解像度ではありません。

100dpiよりも300dpiの方がキレイですが、300dpiと600dpiでは差が感じられません。無闇にデータ量が増えるだけで、パソコンがフリーズしたりスキャニングに時間がかかるばかりで、高解像度は良いことがあまりありません。

印刷会社の印刷機も高精細を再現できる機器以外は300dpi前後の解像度しか再現できません。実用的な解像度でスキャニングした方が速くてデータ量も少ないです。

雑誌のスキャニングは、スキャナのフィーダーに紙の繊維がつく。

PFU様のScanSnapが売れています。ドキュメントスキャナを一般家庭に普及させた功績は大きいです。

ドキュメントスキャナは自動紙送り部品が付いています。ドキュメントフィーダーといいます。何枚かスキャニングすると交換する消耗品です。

ドキュメントスキャナで多いトラブルが原稿を同時に2枚送ってしまうことです。 多くはドキュメントフィーダーのローラー部分の汚れが原因です。

ローラー部分の汚れは、再生紙の雑誌や新聞紙をスキャニングする機会がおおいと、汚れもたまります。再生紙は紙の繊維が剥がれ易く、ドキュメントフィーダーのローラーに付着してトラブルの原因となります。

クリーニングの方法は簡単で、薬局で販売している消毒用エタノールを布に含ませてローラー部分を拭くだけです。

裏写り防止。黒い紙をあてる。

スキャニングの際に発生する裏写り防止は、黒い紙を挟んでスキャニングすれば簡単に防止することができます。

原稿の紙が薄いと、裏写り防止シートの黒い紙の色が透けて全体的に黒っぽい感じになってしまうことがあります。

そんな時はコントラストやガンマで調整しましょう。 透けて写った黒い紙の影がきれいに消えます。

裏写り防止シートは、エニスルがスキャニングするときは必ず使用しています。

必要なページだけをスキャニングする。

ブックスキャナの使い方で多いのが、本一冊を丸ごとスキャニングする方法です。

これって日本のお客様特有の使い方です。 もともと本一冊をすべてスキャニングするには、ブックスキャナは向きません。

破壊することができない本の内容の一部をスキャニングするのが目的で設計されています。

OpticBook4800 OpticBook A300ともに、ブックパビリオンというスキャニングソフトで動いています。

ほとんどのお客様がPDF変換した画像をご希望です。 もちろんブックパビリオンにはPDFユーティリティモードがついています。

このPDFユーティリティモードは、スキャニングした画像を一旦、すべてメモリ上に記憶するので大量ページの連続スキャニングには向きません。メモリがオーバーフローして、パソコンがフリーズすることがあります。

20ページ、30ページごとに区切ってPDF変換することをお勧めします。一番いいのは画像をすべてJPEGかTIFFでスキャニングしてから、Adobe Acrobatなどを使い一括でPDF変換して束ねる方法です。

スキャニングで一番面倒なのは、スキャニングした画像が足らない(スキャニング忘れ)、画像にゴミが写りこんでいるなどが発生して、再スキャニングする作業です。 元画像さえあればあとはPDFにすることは簡単です。