エニスルは、2005年5月に創業いたしました。
当時はまだスキャニングを生業とする業者が少なく、Googleで検索しても
目ぼしいところは10か所程度でした。
もちろん”自炊”とよばれる自らスキャニングして書類を電子化する人も稀でした。
創業のきっかけは、東京で発生した一つの事故のニュースです。
それは2005年2月にアパートの2階の住人が、書籍を溜め込み過ぎたために
床が抜けたというものでした。
その頃すでに私は書類関連をスキャナで電子化して保管する方法を行っていましたので、
(世間では本のままで保管することしか知らないんだ・・・電子化すればいいのに・・・)と
思いましたが、サービスを提供する業者が皆無に近いのではどうしようもありません。
スキャナが無ければどうしようもありません。
またスキャナも非常に高価で、お手軽に購入できるものではありませんでした。
学校などで配布されるプリントはB4サイズが主流で、購入し易いA4スキャナでは
読み取ることができません。
B4スキャナは、当時キヤノン様が唯一販売されていましたが、大型スキャナの主力は
A3スキャナでした。
A3スキャナの購入者は、ほとんどが法人企業です。しかし、小中学生がいる家庭でも
A3スキャナの潜在需要があるのでは?と思い、安価な大型スキャナに特化したスキャナの
販売事業を計画しました。
スキャニングの需要が有るかどうか、市場調査する意味でのスキャニング事業も始めました。
すでにPFU様がScanSnapの初号機を発表された後でもあり、一般人がスキャナを普通に使う
時代が来るのでは?と予測し、的中いたしました。
安価なA3スキャナを輸入販売し、多くのお客様にご購入いただきました。
今では複合機に代表されるスキャナ付のプリンタが主流です。会社や一般の家庭で書類を
PDF化することが特別なことではなくなりました。
創業から10年を迎えますが、微力ながらスキャニング文化のお手伝いができたのではないかと
自負しております。
エニスルの意味は、日本語の”絵にする”です。
2014年4月