日別アーカイブ: 2014年6月18日

一度購入した顧客に対してバリエーションを売り込む。

島根県・松江市に大根島という島があります。 宍道湖に浮かぶ島で朝鮮人参と牡丹が特産品です。 牡丹は全国に出荷しているようで主要な産業になっているとのことです。 お花屋さん経由での販売のほか、行商のおばちゃんが全国を売りに歩きます。

わたくし渡辺の家族も、以前、この大根島からやって来た行商のおばちゃんから牡丹を購入したことがあります。 すると翌年、再び販売しにやってきました。 顧客管理が行き届いています。 一度購入した家を確実に覚えています。 もちろん何かに記録しているのでしょうが、リピート購入を目指すときに必要な顧客管理がバッチリです。

一度購入実績があると次回の販売のハードルがグッと下がります。 購入したことで信頼関係ができるからでしょう。 最近では生菓子の行商が行われているようです。 キャリー式のカートに塩大福などの和菓子を詰めて、個別訪問して販売です。 若い女の子が行商しています。 本拠地は名古屋駅近辺で電車に乗ってターゲットの地区までやってきて歩きながら販売です。 夏なんかは過酷な仕事だと思います。 うちも塩大福3個入りを購入しました。

顧客管理はネットショップに限らず、実店舗でも不可欠な業務です。 ポイントカードを作りませんか?ということをよく言われますが、あれも顧客管理のためなのでしょう。 ポイントカードを作るときに住所氏名が分かります。 また購入した商品も把握することができますので、お勧め商品を紹介することもできます。

残念な仕様なのはAmazonからのお勧め品のメールです。 何気なく見た商品をお勧め商品としてメルマガで送ってこられたり、もう購入した商品をお勧め商品として送ってきたりします。 全自動でお勧め商品を生成しているからこのような無意味なメルマガになるのでしょう。

商品は収集品。

どんなものにもコレクターがいるものです。 昨年2013年に終了したTBSの番組で「マツコの知らない世界」という番組がありました。

エッ!と驚くようなコレクションや趣味、職業を紹介する番組で楽しませてくれました。 バスの「次降ります」のボタンを収集している人がいることには驚きました。 実用品であるべき商品でもコレクションになるものがあります。 懐中電灯なんかもコレクションしている人がいるようです。 使えればどれも同じと思うのですが、それぞれ違いがあるようです。

コレクションと言えば昔は切手収集が流行っていました。 わたくし渡辺も切手収集をしておりました。30歳くらいまで続いた趣味です。 途中から止めてしまったのは、あまりにも記念切手の”発行回数が多すぎ”ってことに気づいたからです。 紙切れに印刷して裏側に水溶性の糊を塗布してミシン目を入れれば切手の出来上がりです。 ただの紙切れが1シート数千円の商品に化けます。 日本郵便もやりすぎですね。

最近ではトレーディングカードが手を変え品を変え流行っています。 あれも印刷機でお札を刷っているようなものですね。 原価は限りなくタダに近い商品です。 結局、商品をコレクションする価値があるかないかは、本人次第だということです。 わたくし渡辺も、切手収集には批判的になってしまいました。

さよならの文化は強い。

ローカル線の廃線の時にたくさんの人が集まります。 そんな風景をテレビのニュースで見るたびに「なぜ日頃から利用してあげないんだ?」という気分にさせられます。 列車のダイヤ廃止も同じようなものですね。 カメラを持ったたくさんの人が集まります。

日本は”さよなら”の文化ですね。 新たに生まれてくる文化には案外冷たいものがあります。 どちらかというと批判的な意見が多い気がします。 消えゆくものに対しては寛大ですね。 一般庶民の目から見ると極悪非道のような政治家や財界人でも訃報が流れると故人を偲ぶ特集が組まれたりして賛美されます。

お店の閉店セールも似たようなものです。 閉店するといっても次の日にはちゃんと店を開けています。 そりゃ毎日シャッターを閉めて閉店するから閉店セールと言えなくもないですが、近隣住民は騙せない方法です。 名古屋では紳士服販売をしている「H商店」が閉店商法で有名でした。 毎週と言っていいくらい「閉店セール」の新聞折り込みチラシが入っていました。 もちろん「H商店」は今でもお店は開いています。