作成者別アーカイブ: 渡辺 幸男

余分なものを取り去るのは大変。

余分なものを持っていますか? 身体の余分な脂肪も取り去るのは難しいです。素の状態のモノをカスタマイズする方が簡単です。

あとは付け加えていくだけですから。知識や経験も重要な武器にもなりますが、それも時と場合によっては余分なモノとなります。

相変わらず新卒採用が盛んです。それは前の会社での余分な知識や経験をもっていない学卒者を会社のカラーに簡単に染めることができるからです。

生半可な社会経験があることで採用されないこともありえます。しかし新卒の時に一度しか正社員としての就職チャンスが無いのは日本のシステムとしておかしいと思います。転職に成功できるのは一握りの人だけです。多くは転職に失敗するか、転職もままなりません。

多くの商売の間違いは、10人中9人が好むものを売ろうと考えること。

みんなが好むものを取り扱うと価格競争が発生します。商売としては10人中9人が好むものを揃える方が簡単だからです。

本屋さんに並んでいるマーケティングの本は、10人中9人に売るためのノウハウ集です。

10人中1人だけが好むものを取り扱うと、高額でも販売チャンスが生まれます。

消費者はその道の専門家から買いたいとおもっている。

百貨店が苦境の時代です。百貨店の”のれん”の価値が低くなったというよりも、欲しいモノが明確になっただけだと思います。

欲しいモノは百貨店では売っていなくて、専門店しか売っていないものが多いです。また顧客も専門店で買うことを望んでいます。

ブランド物を販売しているショップでも、百貨店のテナントとして入るより独自に路面店を出すのはそのためでしょう。

ネットショップは狭く深い品揃えが望まれる専門性の高い業態です。

仮契約というものはない。

騙されてはいけません。契約に”仮契約”も”本契約”もありません。すべて契約はサイン捺印した時に成立しています。

仮契約というと、一応契約するかもって雰囲気を醸し出していますが、そもそも仮契約という言葉は存在しません。

双方が合意した内容であれば契約書の紙自体も不要なのです。もっとも契約を行う上で書面でのやりとりは欠かせませんが。

そのため紙切れの端っこを破いて書いたものでも契約書として成り立ちます。「契約書」という文言も不要です。その書面の内容が契約を結ぶものであれば、どんな書式でも契約書となってしまいます。

手間がかかる商売は、大手が入ってこない。

大企業は大量生産大量販売しかできません。細かく戦うことはできないのです。

全国区のケーキ屋さんや和菓子屋さんはありません。 一部、フランチャイズみたいなのはありますが実質無いも同然です。不二家くらいかな?

手作りの商品を扱うと大手企業は参入してきません。面倒臭いからです。和菓子屋さんのチェーン店やフランチャイズがないのもそのためです。 おはぎの丹波屋が全国区展開していましたが、お店がすぐに閉店したりして安定感がありません。

全国共通の味っていうものは和菓子では無理なのでしょう。地方ごとに特色のある和菓子が存在します。

和菓子の全国区というと伊勢名物「赤福」くらいでしょうか?伊勢は昔からの修学旅行先でもあったので、全国に名前が知られています。

伊勢が修学旅行先になったのは、太平洋戦争のときにどうしても修学旅行を実施したい当時の文部省が知恵を絞って考えたのが「必勝祈願」だからだそうです。軍政府も必勝祈願のためでは反対ができなかったと思われます。

身の程を知る。

美しすぎる〇〇とか、多いですね。バラエティー番組には必ずといっていいほど登場します。

美しすぎる弁護士、美しすぎる医師などはその業界の中でみれば、上の位かな?というレベルですが、モデル業界とかでは並以下になってしまいます。

話題は異業種参入の話です。自分の業界の中では老舗で名の通った企業でも、他業種へ行くと外様でアウェーです。

他業種へ参入することは、一から売上を作っていくことです。動画では富士フイルムを取り上げていますが、化粧品業界への参入も当初は販売網がなかったため通信販売からスタートしたそうです。 あの富士フイルムが通販からスタートですよ。いかに異業種参入が厳しく障壁が高いかがわかります。

切り口を変える。

6月に入りました。デパートからお中元のギフトカタログの冊子が送られてきました。

冊子は商品別の構成ですが、オンラインショップでは価格別でも検索できます。

以前の動画でも紹介いたしましたが、贈り物は箱の大きさで印象が決まります。 商品別、価格別の他に箱の大きさ別の売り方もありかもしれません。

同じ商品でも売り方の切り口を変えると新鮮に見えます。喫茶店のメニューでもドリンク、軽食ごとではなく600円メニュー、700円メニューといった感じで見せる方法もあります。

1パーセントのシェアで十分!

マーケットシェアは高ければ高いほどいいです。これは事実ですがシェア100%は無理な話です。シェア50%でも不可能に近いかもしれません。

あのトヨタ自動車でも、国内販売台数シェアは約30%(2012年)です。ダイハツ工業と合わせても50%いきません。

なにも高いシェアを獲らなくても、シェア1%を獲得できれば十分に生活していくことができます。

売上高第一位に騙されるな。

楽天の売上高1位は、アテになりません。分野がものすごく細分化されています。

Googleで「楽天 1位」を検索すると2000万件以上が該当します。いくらなんでも楽天で1位になれるショップが2000万件はないと思います。

楽天に限らずAmazonでも瞬間風速の売上高で第一位を獲ることは比較的簡単です。コミックなどの大量に売れる本では難しいですが、Amazonでも分野ごとにランキング分けされていますので、細かい分野での第一位なら20~30冊も売れればトップセラーになれるようです。

Amazonで売上高一位を狙うなら、人気の無い分野で本を書くことですね。

売上高第一位に惑わされて購入するのは、安易に信じやすい性格の人なのでしょう。

楽天の注文数欄に多い数字を入れるとその店の在庫数が予測できる。

ライバル会社の在庫数は気になるものです。とくに同じ商材を扱っていると、在庫の多い少ないで価格勝負に出てくることがあります。

楽天にライバル会社が出店している場合は、簡単に相手の在庫数を知ることができます。注文数欄に大量の数字をいれればOKです。

例えば100個とか入力します。相手の在庫数が足らない時はエラーになって、相手の在庫数を表示してくれます。ライバル会社に便利な親切設計ですね。 プルダウン式のメニュー方式の数量設定では、この技は使えません。

ものすごい大きい数字をいれても注文が通ってしまう場合は、相手は小売りの他に卸もやっている可能性があります。

新商材を発掘したときに、その商品を掲載しているお店が楽天だったら、いちど注文数欄に大きな数字を入れてみるべきです。注文が通るようであれば卸元である可能性が高いです。