「影ぼうし」の作り方


ご覧いただき、誠にありがとうございます。

「影ぼうし」は、エニスルが以前より見開きスキャニングをする時に使用していたツールです。
昔、本にボールペンを挟んだままスキャニングした時、偶然、本のセンターに発生する影が消えたことをヒントにして作製しました。

「六法全書」や「現代用語の基礎知識」など、極端に厚い書籍類は根本的にフラットベッド型スキャナでの見開きスキャニングは無理です。「影ぼうし」を使っても無理だと思います。
また、本の接合部分付近まで文字が印刷されている書籍も、ストローの直径分だけ画像が切れる状態になります。

本を見開きスキャニングするとき、強く押してもストローが変形してクッションになるので、書籍を傷めないというメリットもあります。
ヘアピンで止める方法の他、ゴムをループ状にしてストローの中をくぐらせる方法、ゴムの他に「釣り」のテグス(化学繊維の糸)を使う方法もあります。

簡単に出来て、とても便利です。一度お試しください。


エニスル「影ぼうし」は商標登録・著作権申請中です。
影ぼうし作り方01

 

 

@用意する材料

1)ストロー 4本
2)ハサミ
3)セロテープ
4)ヘアピン 2本

影ぼうし作り方02

 

 

Aフレキシブルストロー(折れ曲がるタイプのストロー)のコイル状になっている部分の下をハサミで切ります。

影ぼうし作り方03

 

 

Bストローを2本、セロテープでつなぎます。この長さでA4サイズの長辺(297mm)よりも少しだけ長いストローができます。
セロテープを斜めに巻くことがコツです。
セロテープの重ね巻き部分が厚いと、スキャニングで影が出ます。

影ぼうし作り方04

 

 

Cつないだストローの両端をヘアピンで固定します。

影ぼうし作り方05

 

 

DA4サイズの冊子と並べて長さを見ます。必ず冊子の長辺より長いことが必要です。

影ぼうし作り方06

 

 

E見開きスキャニングするページ(2枚分)を2本のストローの間に通します。

影ぼうし作り方07

 

 

Fこのように、ストローで挟んだら広げます。ストローはなるべく本の接合部まで寄せます。

影ぼうし作り方08

 

 

Gスキャナで見開きスキャニングをします。本の背表紙あたりを押すだけで影が消えます。

影ぼうし作り方09

 

 

Hストローはできるだけ太いもの、そして長いものがベストです。
色は透明よりも「黒色」が一番良いです。
エニスルでは31.5cm以上のポリプロピレン素材を使用しています。
もちろんカラーは裏写りがしない「黒色」です。
定規の下が、エニスルの「影ぼうし」に使用している特製モノチューブです。
一番下の白色ストローが一般的な長さのストレート型です。
長さと太さの違いがよくわかります。