エニスル よくあるご質問1「CCD方式とCIS方式の違い」  
     
  「1」
質問:
「Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)」を購入しようと思っていますが、このスキャナの欠点を教えてください。」
 
     
  回答:
「スキャナの読取センサーは2種類あります。エニスルの販売するMustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品) はCISセンサー方式です。そのため厚い本、凹凸のある原稿をスキャニングする事には適していません。」
 
     
  スキャナの読取センサーは、「CCD方式」と「CIS方式」の2種類があります。
それぞれの読取センサーの特徴と、そのスキャニング画像を参考として掲載いたします。
 

 

CCD方式

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CIS方式

 

スキャナ CCD方式の説明図

 

スキャナ CIS方式の説明図

 
CCDとは、「電荷結合素子(Charge Coupled Devices)」の頭文字を取った略称です。光の強さを電気信号に変えるフォトダイオードを並べたものです。 CISとは、「相補性金属酸化膜半導体」を使用した光電変換素子を使用した方法です。
その素子はCMOS(complementary MOS)センサーと呼ばれています。
利点:
奥行きのある原稿でもピントが合いやすい。そのため原稿がスキャナガラスに密着していなくてもスキャニングができる。また透過原稿ユニット等のオプションを付けることでフィルムスキャンもできる。
高画質が得やすい。高速スキャニングが可能。
利点:
CCD方式で必要なミラーが無い分、筐体(スキャナ本体)の厚みを薄く作れる。
構造が簡単な為、価格が安い。
欠点:
スキャニングセンサーのユニットが複雑で大きく、筐体(きょうたい=スキャナ本体部分)が厚くなる。価格が高い。
欠点:
原稿がスキャナガラスに密着していない場合、ピント調節が甘く画像がボケてしまう。
比較的スキャニングスピードが遅い。
透過原稿に対応していない為、フィルムのスキャニングができない。(最近販売されているCIS方式のスキャナにはフィルムがスキャニングできるタイプの機種もあります)

エニスル plustek OpticBook 3600 ブックスキャナ

エニスル Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品) A3版対応スキャナ

エニスルが販売する「plustek OpticBook 3600(販売終息品)」ブックスキャナがCCD方式です。 最新ブックスキャナはこちらから。 エニスルが販売する「Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)」がCIS方式です。

スキャナの厚みを比較してみましょう。実測してみると「OpticBook 3600」はスキャナの底面からスキャナ本体とスキャナカバーを含めた一番厚い部分までの高さが105mmです。「Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)」は80mmです。CIS方式のスキャナの方が薄い筐体(きょうたい)であることが良く分かります。(写真左側「Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)」 写真右側「OpticBook 3600」)
 

CISスキャナとCCDスキャナの厚みの比較

二つのスキャナを並べて見てみましょう。「OpticBook 3600」はA4サイズスキャナです。「Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)」はA3サイズ対応のスキャナです。大きさの違いが分かります。
 

OpticBook 3600とMustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)との大きさ比較

スキャナのカバー(上蓋)は外す事ができます。スキャナの場合、スキャナカバーは本体から着脱できることは当たり前の設計です。スキャナカバーの着脱が出来ないコンパクトスキャナの場合、そのほとんどがCIS方式スキャナです。コンパクト型スキャナの場合、電源の供給はUSBからおこなうタイプで、AC電源アダプタが無くUSBケーブルからパソコンの電源をもらって動くタイプのものです。USBポートには5Vの電圧がかかっています。そのためUSBポートからの給電が可能なのです。
 

スキャナの上蓋は外れるように設計されています

参考までに、スキャナカバーが外れないタイプのスキャナです。設計ミスではなくCIS方式スキャナであることから「厚い原稿はスキャニングできない」ことを前提に作られているため、全く問題は無く理論に沿った正確な設計です。(写真のスキャナは、キヤノン社製 CanoScan FB 636U)
 

上蓋の外れないスキャナはCIS方式スキャナです

CanoScan FB 636Uのスキャナカバーは固定されているため、外すことが出来ませんが正しい設計です。

上蓋がスキャナ本体に固定されていますが正しい設計です

「OpticBook 3600」と「Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)」のスキャナカバーを完全に外した写真です。スキャナガラス面の面積の違いが良く分かります。

上蓋を外したブックスキャナとA3スキャナのガラス面の写真

CCD方式スキャナとCIS方式スキャナのスキャニング画像の特徴を比べるため、スキャニング実験をしてみましょう。使用するスキャナは、弊社「エニスル」が取扱販売を行っている、「OpticBook 3600」ブックスキャナと、「Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)」A3サイズ対応スキャナです。

CCD方式スキャナ
「OpticBook 3600」

CIS方式スキャナ
「Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)」

「plustek OpticBook 3600」CCD方式スキャナを使用して厚い本のスキャニングを行ってみます。
 
「Mustek ScanExpress A3 USB」CIS方式のスキャナを使用して厚い本のスキャニングを行ってみます。

OpticBook 3600に辞書を載せてスキャニングする写真1

Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)に辞書を載せてスキャニングする写真1

厚い本は漢字辞典を使用します。スキャナガラスと辞書の「のど(ページの綴じしろ部分)」部分迄の隙間は約35mm離れています。
スキャニングサンプルに使用した辞書は「現代漢字辞典 佐伯梅友氏編 小学館刊 昭和48年4月10日発行 改訂新版十四版」です。
厚い本は漢字辞典を使用します。スキャナガラスと辞書の「のど(ページの綴じしろ部分)」部分迄の隙間は約35mm離れています。
スキャニングサンプルに使用した辞書は「現代漢字辞典 佐伯梅友氏編 小学館刊 昭和48年4月10日発行 改訂新版十四版」です。

OpticBook 3600に辞書を載せてスキャニングする写真2

Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)に辞書を載せてスキャニングする写真2

スキャニングする原稿の漢字辞典は、手で上から押さえつけることなく、この写真の状態のままでスキャニングしました。TWAINインターフェース画面のプレビュー画面です。 スキャニングする原稿の漢字辞典は、手で上から押さえつけることなく、この写真の状態のままでスキャニングしました。TWAINインターフェース画面のプレビュー画面です。

OpticBook 3600に辞書をプレビューTWAIN画面

Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)に辞書をプレビューTWAIN画面

200 dpi グレースケールモードでスキャニングした画像です。「のど」部分までハッキリとスキャニングされています。本来、「OpticBook 3600」は、このような本を見開きにした状態でスキャニングする方法ではなく、片側ページごとスキャニングするためのスキャナですが「Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)」と読取条件を同じにする為に、見開き状態でスキャナガラスに伏せた方法でスキャニングいたしました。 200 dpi グレースケールモードでスキャニングした画像です。「のど」部分の画像はほとんど読み取ることができる状態ではありません。原稿がスキャナガラスに密着していることがスキャニングするための必要条件であるCIS方式スキャナのスキャニング画像の典型的な写真です。スキャナガラスに密着した部分のすぐ近くの「ほんの少しだけ浮いた状態の部分」のスキャニング画像もピントがボケています。

OpticBook 3600で辞書をスキャニングした写真

Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)で辞書をスキャニングした写真

立体物でスキャニング画像の品質を検証して見ましょう。スキャニングするのは「コードレス電話の子機」です。 立体物でスキャニング画像の品質を検証して見ましょう。スキャニングするのは「コードレス電話の子機」です。

立体物のスキャニング実験コードレス電話子機の写真

立体物のスキャニング実験コードレス電話子機の写真

スキャナガラスの上に、コードレス電話の子機を置きます。 スキャナガラスの上に、コードレス電話の子機を置きます。

OpticBook 3600にコードレス電話子機を載せてスキャニングする写真

Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)にコードレス電話子機を載せてスキャニングする写真

プレビュー画面です。スキャニングモードは「24bitカラー」、解像度は200 dpi です。 プレビュー画面です。スキャニングモードは「24bitカラー」、解像度は200 dpi です。

OpticBook 3600にコードレス電話子機を載せてスキャニングするTWAIN画面

Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)にコードレス電話子機を載せてスキャニングするTWAIN画面

スキャニングした画像です。立体感も十分に出ています。コードレス電話子機の液晶画面の数字もハッキリと読み取る事ができます。デジタルカメラで撮影した画像ではなく、CCD方式スキャナの「OpticBook 3600」でスキャニングした画像です。 スキャニングした画像です。スキャナガラスから少しでも浮いてしまうと、その浮いた部分の画像は確実にピントがボケてしまいます。立体感もほとんど感じられません。コードレス電話子機の液晶画面の数字もほとんど解読不能です。

OpticBook 3600でコードレス電話子機をスキャニングした写真

Mustek ScanExpress A3 USB(旧型・販売終息品)でコードレス電話子機をスキャニングした写真

エニスルから「ひとことアドバイス」

全ての「電子機器」は、最適な使用条件を想定して、設計・製造されています。使用する目的、用途に合った機器を選択し、購入しないと本来の使用目的が達成できないばかりか、また別の機器を購入する無駄な費用が発生してしまいます。A4サイズのスキャナで間に合う場合がほとんどのお客様は、A4サイズのスキャナを購入することが適切な判断です。

もちろんA3スキャナでもA4サイズの原稿をスキャニングすることができますが、大判サイズの原稿を頻繁にスキャニングする業務を行われているお客様以外は、A3スキャナなどは筐体が大きく置き場所の確保が困難な場合、スキャナを出したり片付けたりして機器の破損、故障の原因になります。たまに大判スキャニングをするのであれば、スキャニング代行サービスをご利用された方がよろしいかと存じます。弊社以外でも、一般の印刷会社様であればスキャニング代行を行っていただけます。

つまり、例えて言うなら普通車のセダンで間に合うのに、無理に大型バスを買う行為は無駄である事と同じです。
電子装置(デバイス)に関して言えば、「大は小を兼ねる」の諺は、全く根拠が無く、意味がありません。

また「電子機器」には実用性能が必ず存在します。カタログ仕様では一見高性能に見えても、使い方、使用パソコン環境によりメーカーの謳う仕様が実現できない場合が多いです。数値は人目を引きますから魅力的な高性能?な数値をメーカーや、販売会社が広告宣伝する場合があります。それが実用になるか?は別問題として捉えていただいた方が騙されません。

例えて言うなら携帯電話の連続通話時間と待受け時間等がメーカーの謳う仕様通りにお使いになられたことは無いと思います。「メーカー表記の仕様」と「実用仕様、実用性能仕様」は違う場合が多いです。
 

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A4サイズCCD方式ブックスキャナ OpticBook4800

A4サイズCCD方式ブックスキャナ OpticBook3800

A3サイズCCD方式ブックスキャナ OpticBook A300